誕生石ジュエリーのお手入れ方法や保管方法を解説!宝石ごとのモース硬度や靱性、長持ちさせる注意点とは?
お守りのように普段から身に着けたい誕生石ジュエリーですが、宝石によってはお手入れ方法や保管方法に気を付ける必要があります。誕生石ジュエリーを長く使い続けるためには、各宝石の性質や特徴を知っておくことが重要です。
今回の記事では、誕生石をあしらったジュエリーの基本的なお手入れ方法や保管方法を解説。宝石の丈夫さの指標となるモース硬度や靭性についての説明、宝石の弱点などを紹介します。
宝石の丈夫さを示す2つの指標
誕生石ジュエリーのお手入れ方法を考える時、その宝石の丈夫さについて考慮する必要があります。宝石の丈夫さは、宝石の硬さを表すモース硬度と宝石の割れやすさを表す靭性という、2つの指標によって決まります。ここでは、硬度と靭性について説明します。
モース硬度とは?
モース硬度とは鉱物の硬さを表す尺度の1つで、「表面を引っかいた時の傷のつきにくさ」を表します。1から10までの10段階で表され、1がもっとも軟らかい鉱物で10が最も硬い鉱物です。モース硬度1の鉱物は爪でたやすく傷をつけられる硬さで、モース硬度10のダイヤモンドは地球上の天然鉱物の中で最も硬いものとされています。
誕生石別のモース硬度
1月から12月まで、各月の誕生石のモース硬度は以下の通りです。
誕生月 | 誕生石 | モース硬度 |
1月 | ガーネット | 6.5~7.5 |
2月 | アメジスト クリソベリル/キャッツアイ |
7 8.5 |
3月 |
アクアマリン |
7.5~8 3.5 7 7~7.5 |
4月 | ダイヤモンド モルガナイト |
10 7.5~8 |
5月 | エメラルド 翡翠 |
7.5~8 6~7 |
6月 | ムーンストーン 真珠 アレキサンドライト |
6~6.5 2.5〜3 8.5 |
7月 | ルビー スフェーン |
9 5〜5.5 |
8月 | ペリドット サードニクス スピネル |
6.5~7 7 8 |
9月 | サファイア クンツァイト |
9 6.5~7 |
10月 | オパール トルマリン |
5~6.5 7~7.5 |
11月 | トパーズ シトリン |
8 7 |
12月 |
タンザナイト |
6~7 5~6 5~6 6~7.5 |
宝石の中には硬度が高くても割れやすい性質を持っているものもあるため、モース硬度のみでは宝石の丈夫さは決められません。
しかし、一般的にモース硬度7以上の宝石であれば、日常的にアクセサリーとして身に着けるのに十分な硬度があると言えます。モース硬度7以下の宝石でも、取り扱いや保管方法に気を付ければアクセサリーとして身に着けられます。
靭性とは?
靭性は宝石の割れやすさを表す数値で、「衝撃を受けた時などの割れにくさや欠けにくさ」を表す数値です。破壊に対する石の抵抗力、ねばり強さとも言われます。靭性もモースコードと同じように数値が高いものの方が割れにくい性質を持っており、数値が低ければ低い程衝撃に弱く割れやすくなります。
特に、指輪は日常的に身に着けているとぶつけやすいため、モース硬度だけでなく靭性も考慮して選ぶのが良いでしょう。
誕生石別の靭性
1月から12月まで、各月の誕生石の靭性は以下の通りです。
誕生月 | 誕生石 | 靱性 |
1月 | ガーネット | 5~6 |
2月 | アメジスト | 7 |
3月 | アクアマリン | 7.5 |
4月 | ダイヤモンド | 7.5 |
5月 | エメラルド | 5~5.5 |
6月 | ムーンストーン | 5 |
7月 | ルビー | 8 |
8月 | ペリドット | 6 |
9月 | サファイア | 8 |
10月 | トルマリン | 5~6 |
11月 | トパーズ | 5 |
12月 | タンザナイト | 5 |
硬度ではどの宝石よりも勝るダイヤモンドですが、靭性という面ではサファイヤやルビーには劣ります。宝石の丈夫さは、モース硬度と靭性のどちらも参考にする必要があるのです。
誕生石ジュエリーの基本的なお手入れ方法
「お気に入りの誕生石ジュエリーがくすんできてしまった」
「汗をいっぱいかいてしまった日には、特別なお手入れが必要?」
せっかく手に入れた誕生石ジュエリーだから、長く大切に使うためにも正しいお手入れ方法でケアしたいですよね。ここからは、指輪やネックレスなど、誕生石をあしらったジュエリーのお手入れ方法を紹介します。
普段のお手入れ
着用した後のジュエリーには、細かなほこり、汗、皮脂など、目に見えない汚れが付着しています。そのまま放置しておくと、汚れが蓄積され金属が黒ずんだり宝石がくすんだりします。また、汗や皮脂が付着したまま時間が経つと金属が酸化して、変色や錆の原因となってしまいます。
誕生石ジュエリーを着用した日は、使用後に乾いた柔らかい布でほこり、汗、皮脂などを軽く拭き取ることを習慣付けるようにしましょう。
誕生石ジュエリーを身に着ける時の注意点
女性の身だしなみに欠かせない化粧品、ヘアスプレー、香水なども、誕生石ジュエリーには大敵。こういった化学物質もジュエリーに付いたままで長時間放置していると、汗や皮脂同様に金属や宝石の変色や変質を招きます。お化粧やヘアセットを終えた後、最後の仕上げにジュエリーを身に着けるようにしましょう。
また、誕生石の中には水や洗剤に強いものもありますが、基本的には料理や掃除などをする時には外すのがベスト。お風呂やサウナに入る時も、誕生石ジュエリーは外しておきましょう。
汚れが目立った日のお手入れ
日常的にお手入れをしていても、長く使い続けていると汚れやくすみが目立ってくることがあります。ジュエリー専門店でクリーニングしてもらうことも可能ですが、自宅でも誕生石ジュエリーのクリーニングは可能です。
水や洗剤で洗える宝石なら、中性洗剤を数滴入れたぬるま湯に数分間浸け置き、柔らかいブラシで汚れを洗い落としましょう。洗い終わったら真水ですすぎ、乾いた布で水分を拭き取ります。デイリーに身に着けているお気に入りのジュエリーなら、2~3週間に一度、この方法で洗って汚れを落とすと気持ちよく使い続けられます。
超音波洗浄機で洗える誕生石は?
最近では家庭用の小型の超音波洗浄機が5,000円~1万円程度で販売されており、眼鏡やジュエリーのお手入れに使っている方も多いかもしれません。超音波洗浄機とは、超音波の作用で真空の泡を発生させ、泡が押しつぶされた時の衝撃で汚れを破壊し落とす機械です。超音波洗浄機を使うと新品同様にジュエリーがきれいになるのですが、使えない宝石もあるので要注意です。
超音波洗浄機で洗える誕生石は、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、アクアマリン、クリソベリル、トルマリン、アレキサンドライト、スピネルです。基本的にはモース硬度が7以上が目安で、靭性が普通~良好なものなら大丈夫です。また亀裂が入っている宝石や、インクルージョン(内包物)のある宝石は、洗浄中に割れてしまう可能性があるので使わない方が良いでしょう。
誕生石ジュエリーの基本的な保管方法
着用後の誕生石ジュエリーを、腕時計や他のジュエリーと一緒に無造作にジュエリーボックスに入れていませんか?
誕生石の本来の美しさを保ちながらいつまでも長く使い続けるためには、お手入れだけでなく、どう保管するかも重要です。ここからは誕生石ジュエリーの保管で気をつけたいポイントを紹介します。
ジュエリー保管の基本的なルール
金属や宝石はそれぞれ硬さが異なります。ジュエリーボックスの中で他のジュエリーにあたってしまうと、柔らかい方のジュエリーが傷ついてしまいます。例えば、モース硬度2.5~3と非常に柔らかい真珠が、モース硬度6.5~7のペリドットにあたると、表面に傷がつきます。比較的硬いルビーやサファイアでさえも、モース硬度10のダイヤモンドにあたると傷つきます。
そのため、誕生石のついたジュエリーは1点ずつ保管することが基本となります。ジュエリーボックスを使用している方は、細かく仕切りがついていて、1点ずつ分けして保管できるものを使用するのがおすすめです。
紫外線に弱い宝石は保管場所に注意
誕生石の中には紫外線に弱く、直射日光にあたると変色や変質してしまうものもあります。ジュエリーボックスを日の当たりやすい窓の近くなどに置いている場合、誕生石の色が褪せてしまうこともあります。ジルコン、シトリン、クンツァイト、トルコ石、アクアマリン、トパーズ、真珠は、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。
熱に弱い宝石は?
真珠や珊瑚などの有機質でできた宝石は、熱に弱い傾向にあります。トルコ石やオパールは多孔質で水分が多いデリケートな宝石なので、温度変化にも弱いです。モース硬度7.5~8で靭性も普通〜良好のエメラルドは丈夫な印象がありますが、熱には弱いのが特徴です。
直射日光にあたる場所や、車の中、温風ヒーター、キッチンコンロの近くなど、熱くなりやすい場所での保管は避けましょう。
水分に弱い宝石は?
トルコ石、ラピスラズリ、オパール、珊瑚、真珠は多孔質で水分に弱い傾向にあります。料理や掃除など水を使う家事をする時、シャワーやお風呂に入る時は、必ず外すようにしましょう。また、プールやサウナでも着用も厳禁です。
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