12月の誕生石はどれ?「タンザナイト・ターコイズ・ラピスラズリ・ジルコン」各宝石の特徴や石言葉・意味を解説
12月の誕生石を調べてみると、「タンザナイト」「ターコイズ(トルコ石)」「ラピスラズリ」「ジルコン」と4種類もあり、どの誕生石を選べば良いのか迷ってしまう方も多いはず。そこで本記事では、12月の誕生石とされている4石について、宝石の特徴や歴史、それぞれの宝石が持つ石言葉や意味などを、詳しく解説していきます。12月生まれの方や12月が記念月の方は、ぜひご一読ください。
12月の誕生石はどうして4種類もあるの?
誕生石は1月から12月までの各月にちなむ宝石で、『旧約聖書』や『新約聖書』に出てくる12種類の貴石などが由来とされています。自分の生まれ月の誕生石を身に着けていると、災いから身を守ったり、幸せが訪れたりすると信じられています。
誕生石が複数ある月は他にもありますが、12月の誕生石とされている宝石は、ターコイズ(トルコ石)、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンと4種類もあります。「12月生まれだけど、どれが本当の誕生石?どの誕生石を身に着けるがよいの?」と、疑問に感じている方も多いかもしれません。
GIA(米国宝石学会)の定める12月の誕生石はターコイズ・タンザナイト・ジルコン
GIAはアメリカのカリフォルニア州にある、世界最大規模の非営利宝石学研究及び教育組織です。ダイヤモンドの品質を評価する「4C」の基準を制定したのもGIAで、宝石業界では世界的権威を持っています。 このGIAによると、12月の誕生石はターコイズ(トルコ石)・タンザナイト・ジルコンの3石です。
全国宝石卸商協同組合の定める12月の誕生石はラピスラズリが加わった4石
日本では、現在の全国宝石卸商協同組合が1958年に誕生石を発表しました。この時に12月の誕生石と定められたのはターコイズ(トルコ石)とラピスラズリの2石でした。その後、2021年に63年ぶりに誕生石を改訂し、新たにタンザナイトとジルコンを加えた4石が12月の誕生石となりました。
誕生石を選べるメリット
4種類も誕生石があると、どれを選ぶべきかに悩んでしまうかもしれませんが、選択肢が豊富なのは大きなメリットです。12月の誕生石はどれも青色をベースにした宝石ですが、それぞれの宝石の持つ雰囲気や石としての特徴はかなり違います。
12月生まれの人は、色味、お手入れのしやすさ、石言葉、意味などを比べてみて、4種類の魅力的な宝石の中から好きなものを選べるのです。服装、着用シーン、得たい効果によって、誕生石を使い分けることもできますよ。
タンザナイトの魅力は?高貴な青紫色をした神秘的な宝石
ダイヤモンドよりも希少とされる12月の誕生石の一つ、タンザナイトについて解説します。
タンザナイトの特徴
タンザナイトは、バナジウムを含む青色から青紫色のゾイサイト(灰簾石)で、ブルーゾイサイトとも呼ばれています。 見る角度や明るさによって異なる色に見える多色性という特徴があり、条件によって青色が強くなったり紫色が強くなったりします。モース硬度は6~7と比較的傷が付きやすいデリケートな宝石なので、取り扱いには注意が必要です。
タンザナイトの産地
タンザナイトの歴史は比較的浅く、1967年にアフリカ大陸のタンザニア北部、キリマンジャロ山脈の麓にあるメレラニ地方で発見されました。現在もタンザニアのメレラニ鉱山で産出されるブルーゾイサイトのみがタンザナイトとして認められており、タンザニアが唯一の産出国となっています。タンザナイトは産出地が限られているため流通量も少なく、ダイヤモンドの1000倍希少と言われています。
タンザナイトの名前の由来
タンザナイトという宝石名は、産出国の国名タンザニア(Tanzania)と鉱物・化石を意味する接尾辞のライト(lite)を組み合わせた造語。命名したのは、アメリカのニューヨークにある大手宝飾店ティファニーです。
タンザナイトの石言葉
タンザナイトの石言葉は、「希望」「神秘」「高貴」「知性」「冷静」「誇り高い」などです。見る角度によって色が変わる特性や気品のある青紫色の輝きから、神秘的で高貴な宝石という印象があります。
タンザナイトの持つ意味や効果
「冷静」という石言葉が示すように、タンザナイトには精神を落ち着かせる力があるとされています。感情の乱れを取り除くことで思考がクリアになり、正しく冷静な判断力や、物事を落ち着いてじっくり考える洞察力を与えてくれます。また、心が穏やかになることで人間関係にも良い影響を与えてくれ、スムーズな人間関係や落ち着いた恋愛関係へと導いてくれます。
ターコイズの魅力は?幸運を呼び寄せるパワーストーン
インディアンジュエリーでお馴染みのターコイズについて解説します。
ターコイズの特徴
ターコイズは青緑色系の不透明な半貴石で、銅やアルミニウムを含むリン酸塩鉱物です。世界で最も古い宝石の1つとされており、古代中国、エジプト、アステカ、ペルシア、メソポタミア、インダスなどでも装飾品や信仰の対象として使われていました。 ターコイズの色合いは水色、青色、青緑色、緑色、黄緑色などがあり、マトリックスと呼ばれる黒や茶色の網のような模様が入ることもあります。モース硬度は5~6と低く、取り扱いに注意が必要なデリケートな宝石です。
ターコイズの産地
ターコイズの主要な産地はイラン、アメリカ合衆国の南西部、エジプト、中国などです。ターコイズを使ったジュエリー様式にアメリカの先住民によるインディアンジュエリーがありますが、インディアンジュエリーで使われているのはアメリカ産のターコイズです。アメリカの中でもターコイズの産出地として名高いのが、アリゾナ州、ネバダ州、ニューメキシコ州などの南西部の州です。
ターコイズの名前の由来
ターコイズの語源はフランス語で「トルコの石」という意味の「pierre turquoise」。これは、アトラス山脈の周辺で産出されたターコイズが、トルコを経由してヨーロッパに広まった経緯から、ヨーロッパでは「トルコの石」と認知されていたからです。 「トルコ石」という名前からトルコが産地だと思われがちですが、トルコでターコイズが採掘されていたことはありません。
ターコイズの石言葉
ターコイズの石言葉は「成功」「繁栄」「健康」「幸福」「安全」です。古代より魔除けのお守りや旅の安全を祈るお守りとして使われてきたことからも分かるように、ポジティブな石言葉を多く持つパワーストーンです。
ターコイズの持つ意味や効果
ターコイズは、「全ての運気上昇に貢献する聖なる石」とも呼ばれるように、幸運を呼び寄せるポジティブなエネルギーを秘めています。身に着ける人に勇気やモチベーションを与えることができるので、「成功」「繁栄」「幸福」などの石言葉を持っているのでしょう。
また、ターコイズの清らかな水を連想させる色合いや「健康」という石言葉から、心や体を浄化し癒すヒーリング効果があるとされています。ターコイズは古代から旅のお守りとして、砂漠の隊商がラクダや馬の首につけていたという歴史があります。そのため、交通や旅の無事を祈る意味もこめられています。
ラピスラズリの魅力は?宇宙を連想させる最強の聖石
天空を象徴するパワーストーンとして人気の高いラピスラズリについて、詳しく解説します。
ラピスラズリの特徴
濃い青色や藍色に金粉を散りばめたような独特の雰囲気を持つラピスラズリは、ラズライトを主成分とする半貴石です。ラピスラズリの歴史は古く、古代エジプト、シュメール、バビロニアでは宝飾品や青色顔料(ウルトラマリン)の原料として使われてきました。
仏教において貴重とされる七種の宝の1つでもあり、日本でも装飾品や信仰の対象として大切にされてきました。 ラピスラズリは複数の鉱物体で、ラズライト粒子の割合が高いものほど濃いブルーになります。またラズライトの青色の中に見える白や金色の斑点や筋は、方解石や黄鉄鉱によるものです。モース硬度は5〜5.5と低いので傷が付きやすく、水・汗・薬品にも弱いため注意が必要です。
ラピスラズリの産地
ラピスラズリの主要な産地は、アフガニスタン、チリ、ロシアの三国です。特にアフガニスタンのラピスラズリ産出量は世界一で、特にバダクシャン州にあるサン・サング鉱山で採掘されるラピスラズリは最高級とされています。また、少量ながらアメリカやカナダでも産出されています。
ラピスラズリの名前の由来
ラピスラズリという名はラテン語の「青い(lazuli)石((lapis)」に由来します。和名では瑠璃と呼ばれています。
ラピスラズリの石言葉
ラピスラズリの石言葉は「真実」「崇高」「幸運」「成功の保証」など、深い青の輝きが神秘的で高貴なことからポジティブな石言葉が多いです。また、薬や錬金術に使われていたことから「健康」という石言葉もあります。
ラピスラズリの持つ意味や効果
ラピスラズリは、水晶と同様に、最も古くかつ強力なパワーストーンとして、古代から大切にされてきました。「最強の聖石」や「幸運を招く石」と言い伝えられており、邪気を退けて運気を上げる効果があるとされています。ただし、目先の幸福だけを運んでくるのではなく、持ち主が成長できるように試練を与えるとも言われています。持ち主が越えなくてはいけないカルマに気づかせ、人間的な成長を促すことで、成功へと導いてくれるのです。
また、夜空のような深い群青色と星のような金の斑点が壮大な宇宙をイメージさせることから、「天を象徴する石」とも呼ばれています。夜空の星が航路を示すように、ラピスラズリは持ち主が進むべき道に迷ってしまった時も、正しい方向を示してくれます。
ジルコンの魅力はヒーリング効果の高い平和の石
多彩なカラーバリエーションを誇る世界最古の宝石、ジルコンについて詳しく解説します。
ジルコンの特徴
ジルコンはジルコニウムのケイ酸塩鉱物で、約44億年前に誕生した地球最古の鉱物の1つです。ダイヤモンドに次ぐ高い屈折率を持ち、ファイアと呼ばれる虹やプリズムのような輝きもダイヤモンドと似ているため、無色のジルコンはダイヤモンドと混同されて いた歴史もあります。 他にもイエロー、グリーン、レッド、ブルーなどのさまざまな色合いがあり、12月の誕生石になっているのはジルコンの中でも美しい空色が印象的なブルージルコンです。
ジルコンの産地
ジルコンの主な産地はカンボジア、スリランカ、オーストラリアなど。特にカンボジアのラタナキリで採掘されたブルージルコンは、少し緑を帯びたネオンブルーをしており、輝き、透明度、発色の全てにおいて優れています。
ジルコンの名前の由来
ジルコンという宝石名の由来は、古代ペルシャ語で金を意味する「zar」と色を表す「gun」が名前の由来とされています。古代ギリシャではジルコンを「ヒヤシンス」と呼んでいたことから、和名は風信子石(ひやしんすせき)です。
ジルコンの石言葉
ジルコンの石言葉は、「成功」「祈願」「平和」「穏やかな人間関係」など。心を落ち着かされる澄んだ色合いから、安らかで前向きな石言葉を多く持っています。
ジルコンの持つ意味や効果
ジルコンの石言葉の多くが示唆するように、ジルコンには心と体のバランスや精神のバランスを整えてくれるヒーリング効果の高い宝石です。「平和の石」とも呼ばれ、持ち主の怒りや苛立ちを沈めてくれたり、悲しみを癒してくれたりすると言われています。ジルコンは色によっても、意味や効果が異なります。
ブルージルコン
心をクリアにしてくれ、前向きな気持ちで新しい挑戦に向かわせてくれる。
ホワイトジルコン
持ち主の潜在的な能力や魅力を引き出してくれる。
レッドジルコン
仕事面や恋愛面で、良好な人間関係を構築できる。子どもを守る効果もあることから、妊娠や出産のお守りとしての効果もある。
イエロージルコン
他人からの負の感情や邪気から守り、幸運や金運を引き寄せてくれる。
グリーンジルコン
苦しみを取り除くヒーリング効果がある。12月の誕生石とされているのはブルージルコンですが、他の色を選ぶ場合は、色ごとに異なる意味や効果にも注目してみてください。
4つの誕生石 どれを選ぶばいい?
誕生石の入ったネックレスや指輪を身に着けていると、災いから身を守ったり、幸運を呼び寄せたりできると言われています。12月の誕生石には4つあるため、どの誕生石を選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。それぞれの宝石の持つ誕生石の特徴、石言葉、意味を比較してみて、自分に合った誕生石を選びましょう。
タンザナイトがおすすめの人
タンザナイトのジュエリーは以下の方におすすめです。
芸術的なセンスを磨きたい人、クリエイティブな仕事をしたい人
タンザナイトは感性を高めてくれる石なので、クリエイティブな仕事の人や芸術的なセンスを磨きたい人におすすめです。
ストレスや不安を緩和したい人
タンザナイトには精神を落ち着かせる力があるとされています。感情の乱れを取り除いてくれるので、ストレスや不安を抱えている人におすすめです。
人間関係を円滑にしたい人
心を穏やかにしてくれるタンザナイトは、人間関係にも良い影響を与えてくれます。仕事やプライベートでの人間関係を円滑にしたい人におすすめです。
ターコイズがおすすめの人
ターコイズのジュエリーは以下の方におすすめです。
闘病中の人
「健康」という石言葉が示すように、ターコイズには持ち主の心と体を癒すヒーリング効果があります。健康に不安がある人や闘病中の人におすすめです。
旅行が好きな人(旅のお守り)
ターコイズは古くから通商人が交通の安全を祈る「旅のお守り」として使われていました。旅先でのトラブルから身を守ってくれるため、特に海外旅行が好きな人におすすめです。
ラピスラズリがおすすめの人
ラピスラズリのジュエリーは以下の方におすすめです。
スピリチュアルなものを好む人
ラピスラズリは水晶と並ぶ強力なパワーストーンなので、スピリチュアルなものを好む人におすすめです。
人間的な成長を求める人
ラピスラズリは持ち主に試練を与えることで人間的な成長を促す石です。洞察力や決断力を養い、試練を乗り越えて、一回り大きな人間に成長したい人におすすめです。
ジルコンがおすすめの人
各種のジルコンの中で、12月の誕生石であるブルージルコンのジュエリーは以下の方におすすめです。
事業を成功させたい人、新しい仕事に挑戦する人
ブルージルコンには「成功」という石言葉があり、心をクリアにして挑戦を後押しする効果を持っています。新しい事業を始める人や、新しい職場で活躍したい人におすすめです。
穏やかな人間関係を築きたい人
ブルージルコンは癒しの石とも言われ、心身に安らぎを与えてくれます。心穏やかに安定した人間関係を築きたい人におすすめです。
12月の誕生石の入ったネックレスを購入するなら『ERILISS』
12月の誕生石である4石について詳しく紹介しましたが、同じ青色系の宝石でもそれぞれ違った美しさがあり、それぞれの宝石の持つ石言葉や意味も異なります。
家族の幸せな物語を描く『ERILISS』では、家族の誕生月や記念月など自分にとって大切な3石の宝石を選べるセレクトメイドのネックレスや指輪を提供しています。無限とDNAをモチーフにした「∞」のデザインはシンプルで気品があり、誕生石を常に身に着けるのに最適です。
『ERILISS』では12月の誕生石に、神秘的な輝きのタンザナイトを選択。「希望」「知性」「冷静」などの多くのポジティブな石言葉を持つタンザナイトは、精神を落ち着かせるヒーリング効果があり、人間関係や恋愛関係にも良い影響を与えてくれます。12月生まれの方や12月が記念日の方は、ぜひ『ERILISS』のセレクトメイドジュエリーで、ポジティブな力を与えてくれるタンザナイトを選んでみてください。
【関連記事】